島の祭典アイランダー2024に「甑島列島」として出展しました!

2024.12.20

レポート

島の祭典アイランダー2024に「甑島列島」として出展しました!

こんにちは、甑島地域おこし協力隊の浜辺絵美です。

11月16-17日に東京池袋・サンシャインシティ文化会館ビルにて、日本全国170以上の離島が参加するイベント『アイランダー』が開催され、甑島列島として出展しました。1994年の初開催以降、今年で32回目を迎え、島の魅力を体験できる年に一度の「島の祭典」として親しまれ、「島と都市」「島と島」をつなぐ交流や、島の人・文化・食といった島の魅力を感じられるイベントです。

八丈太鼓の力強い演奏で幕を開けたアイランダー。メインステージでは様々な離島の民謡や踊りが披露されその様子はYouTubeでもライブ配信されました。会場内には各島のブースが立ち並び、島の味覚や島酒など個性豊かな特産品の販売や、定住相談や観光案内など、それぞれが趣向を凝らした展示を行っていました。

甑島列島ブースでは、鹿島断崖をバックに、甑島の産品を紹介する物販コーナーと移住相談ブースを設置しました。

2日間で物産品はほぼ完売となり、移住支援などのパンフレットもすべてなくなるほどの大盛況ぶりでした。離島へ移住したい、行ってみたい、出身、ルーツがあるという方が来場しているという事もありとても会話が弾みました。

遠くから、島を想う気持ちに触れる2日間

「なかなか帰省することが出来ないからこのイベントで島を感じることができてとても嬉しい」と話す70代位の男性は、「島立ちして50年以上経った今も島の風景、潮風のにおい、島で暮らした日々は忘れていない」と話してくれました。「若いころは家族のため必死で働いていたから島を想う時間も余裕もなかった、でも最近は島の事をよく思い出して涙が出ることがある」と言います。元気なうちにもう一度島に行きたいとお話していただき「次は島でお会いしましょう」と約束しました。この50年で大きく変わったこともありますが変わらずにある素敵な風景もたくさん残っています。

「祖父が島の人で子供の頃に何度も島に行った思い出があります。祖父の家はもうないけれど島での楽しかった思い出が忘れられず大人になった今も島に足を運んでいます」「ここ最近も島を訪れ、勝手に島をPRする活動を始めました」と話してくださった女性は、「いつか島で暮らして何かお店をしたいんです」と夢を語ってくださいました。「お店が出来るよう、物件を準備しておきます」とお約束しました。

島で暮らしているだけでは出会えない方との出会いがたくさんあり、島への想いを聞かせていただけたことで、改めて島の良さを実感でき、誇りに感じました。

無いものばかり数え、都会にあこがれていた若い時代もありましたが、一度島を離れたことで気づけた島のすばらしさ、帰る場所があったから頑張ってこれたこの数十年。自分を育ててくれ支えてくれた島に恩返し出来るよう暮らしていきたいと思えた素敵な機会となりました。

参加していた他の離島ブースも回り、各島の取り組みや特徴、そこで暮らす人々の声や顔を直接見聞きすることができ、一度行ってみたいと思える島にたくさん出会えました。島の唄や踊り食文化を途絶えさせないよう守り繋げようとする人々の想いに触れ、自分の島にも残していきたいけど消えかけているものがたくさんあるという事を思い出すきっかけにもなりました。

甑島ブースでも移住に関する相談や助成金などの案内も行い、「将来的には」という方もいれば、「住むところがあればすぐにでも」という方もおり、島にルーツがあるないに関わらず多くの方が甑島に興味を持ってくださっていることを実感し、とても実りの多い2日間となりました。